リードレスペースメーカ
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リードレスペースメーカは心臓の規則正しい動きをサポートする医療機器です。

ペースメーカには、今まで本体にリードと呼ばれる導線が付いているリード付きペースメーカのタイプしかありませんでしたが、2017年、リードレスペースメーカが登場しました。リードレスペースメーカとは、刺激伝導系に問題があり、徐脈を起こした患者さんの脈拍を正常に保つよう、補助的に電気信号を送る医療機器です。

リードレスペースメーカ本体は小さなカプセル型をしており、電気回路や電池、電極などの全てが組み込まれており、先端に付いているハネのような部分を心臓の内部に固定します。本体の電気回路から出た電気信号は、先端の電極から直接心臓へと伝わります。

常に患者さんの心臓で起きている刺激を見守り、脈拍の遅れを感知すると、病気になる前の正常な心臓と同じようなリズムで、電気信号を送ります。リードレスペースメーカはコンピュータのような機能を持っているため、患者さんの心臓の状態や生活習慣に合わせて設定され、途中で設定を変更することもできます。

リードレスペースメーカは、注射や点滴のように血管から挿入する手術で植え込みます。一般的な手術のように大きく切開しないため、大きな傷口が残らず感染症のリスクも低いと考えられています。手術はおよそ1～2時間ほどを要します。